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http://www.youtube.com/watch?v=9iHJR1AoL98&sns=em食生活が乱れてしまうと、人生自体も乱れてしまうと言っても過言ではない現代社会。

体が資本であるが故、無農薬の野菜、新鮮な魚介類など体に良いものを食べて健康を維持していきたいという思考は、人間として生きて行く上での当然の権利である。

泰雄:「おい母ちゃん!今日部活あるからバスケシューズの袋に栄養ドリンク二本くらい入れておいてくれねえか!何かコマーシャルで耳にした事があるが、タウリン2000㎎以上入っていれば有り難いんだがや」

母・泰子「あんた!タウリン、タウリンって生意気に言ってるけど、タウリンの意味が分かってて言ってるのかい?」

泰雄:「母ちゃん!俺は、二回もタウリンって言ってないだろ! ニコチンとかカフェインの類いだろ? とにかく俺はタウリンについて“元気がでるも”のとし、そこまで深く考えてねーよ! 思春期なんだよ!下らない事でつっかからないでくれ!」
母・泰子「バカタレ!情けないよ!タウリンの事を全く分からないのに偉そうにタウリンを要求したのか!尻の青い小僧だよ!タウリンを気安く口にするな!おあいにくさま様こないだの栄養ドリンクで店じまい。 こないだお前に持たせた栄養ドリンクも、タウリン1000mg含有だったのもなのもわからなかったろ? 何が2000mgだ!響きだけで中身のなんにもない数字の要求なら願い下げだよ!」

母泰子は朝から家内の清掃中だった為、ホコリをとるハタキを持っていた。 息子、泰雄の気安いタウリンの要求に腹をたててしまい、ハタキで泰雄の体を叩いては親子喧嘩に発展。

挙げ句の果てには、泰雄のタンスを開けては衣類、更にあんなもの、こんなものを出してはヒステリックに部屋を散らかした。

泰雄は衣類を散乱された事、青春の秘密を御披露目された事、羞恥心や怒りが織り混ざり、複雑なやるせない喧嘩に開いた口が塞がらなかった。

泰雄:「俺は母ちゃんの奴隷じゃないっつーの!」

泰雄は藤子・F・不二雄氏の名作「ドラえもん」に出てくるジャイアンこと、

“剛田武”の台詞で反撃。 何故、この台詞を口答えに使うのか。

話しは簡単である。

母・泰子は髪の毛を団子にしてまとめている。清掃にはハタキを使用。 更に風貌、性格、声まで剛田武の母に似ていたのである。 そんな事もあり、現在、高校二年生の泰雄は、過去に自分は剛田武のように生きなければいけないのか?http://www.youtube.com/watch?v=3I17i-qxONo&sns=em

そんな自問自答を繰り返し、小学校1年〜中学1年までの間、近所の空き地に土管を三本用意。(父が建設会社の現場監督をしていた為に用意してくれた模様)

それをピラミッド状に置いては、ドッシリと座っていた。 しかし、ガキ大将には成りきれず、土管に座っても子分が居なかった為、空き地にはいつも泰雄しか居なかった。 http://www.youtube.com/watch?v=PP-wtlebE-o&sns=em と、こんな小中時代を過した泰雄の辛い思いなど、母泰子は知るよしもなかった。

泰雄:「あーっ!もう栄養ドリンクなんていらねーっ!タウリン何て口にしなきゃよかった! あんたなんか親じゃねーっ!俺は捨て子だったんだ!」

泰雄はもうどうにでもなれと、一番親に対しては言ってはいけない事実に反する失言をした。 しかし、母はその発言自体も全く聞かず、泰雄の部活に使用するバスケシューズの袋に五匹、あるものを忍ばせた。

泰雄:「おい!人の話しも聞かずに何してんだよ!何袋に入れてるんだよ!」

母・泰子:「タウリン無しにお前を学校に送れるかい!これが母親の務めってなもんだよー!」

泰雄は、恐る恐るバスケシューズの袋を開いた。すると

“サザエ”が五匹入っていた。

泰雄:「ひえーっ!何でこんなもん入れてんだよ!サザエなんてバスケシューズの袋に入れるなよ!どんな神経してんだよ!」

母・泰子:「意味があっての行動だ!あんたサザエは100g中にタウリンが1500mgも入っているんだぞ!母ちゃんの最高の干渉にケチをつけるとは…お前はいつまでたっても不愉快極まりないバカ息子だ!親不幸ものだがや!」

泰雄:「母ちゃん!お言葉を返すようだが…俺の苦手な物を忘れたか!」

母・泰子「苦手なもの…カタツムリ!カタツムリだがやな? お前は小さい時に昆虫図鑑を見て、●マイマイカブリ●に食べられるカタツムリを見ては泣いていたな! マイマイカブリに殻の中に侵入されて食べられるカタツムリに、ホラー映画を超えたノンフィクションな残酷世界に震え、確か保育園を一ヶ月休んだ…」

泰雄:「その通りだ母ちゃん!俺はマイマイカブリがカタツムリを食べる姿を見て、シジミやサザエなどの貝類は御法度な体になってしまったんだ! よくもそれを分かっててサザエなど入れてくれたな!あんたなんか親じゃねー!俺は捨て子だったんだ!」 泰雄はこの日、二回目の失言をした。

母・泰子:「それは完全に忘れていた!親として反省だ! だが許してくれないか泰雄!お前はマイマイカブリなんかじゃねえ! 泰雄だよ!分かった!次にタウリンが最も多い、●真ダコ●を用意してやる! 100g中、タウリンは900〜1670mgの代物だ!待ってろ! 今な!冷凍庫から持ってきてやる!」

泰雄:「なんだよ!次から次にタウリンがらみなものを押し付けるのかよ! てか 一体、タウリンてなんだよ!!」

母・泰子は泰雄が大事にしているハードコア・アイドルのポスターを壁から剥がした。 そのポスターに映ったアイドルとは

☆八重歯の虫歯が可愛いデビルの娘☆ というキャッチフレーズで2007年にデビューした、

“石野魔子”

という泰雄にとっての青春のアイドルであった。

デビューシングル

☆☆☆☆「オカキなんて怖くない!」☆☆☆☆☆☆☆ は、お年寄りや虫歯の方々の心をつかんでは、5000枚の序の口ヒット。

恐る恐る、虫歯の為に食していたオカキを恐れも知らず、“歯の痛みに耐えながら食べようじゃないか”というメッセージ性に富んだ曲である。

続いてリリースされたセカンドシングル

☆☆☆☆「ジュエリーがライバル!」☆☆☆☆☆☆☆ はオカキよりも難題な高度、いや、“硬度”に着目した実験ソング。虫歯の人がジュエリーを噛んだらどうなるのか?

デビュー曲を上回る、5012枚のクチコミヒットとなり、「虫歯でも明るく生きれるんでは無いか?痛いと思うな!思えば負けよ」の精神がふんだんに組み込まれている。

この曲のクチコミヒットの勢いで、2008年には個人事務所 四つ葉のクローバーをヒントにした「虫歯のクローバー」を設立。 ノリに乗ったのこの年の暮れにはラジオパーソナリティーにも挑戦。 番組名は【石野魔子・歯痛い時に貴方は要らない〜I☆stand☆alon】毎回、母校、産毛中学校の放送室からの深夜の生放送(中学時代、放送委員だった為にお借りできている模様)。マイクの前で虫歯を使っては、オカキ、ガム類、ジュエリーを噛むイージーリスニング番組。その音を浸すら流すだけという構成。 (番組の最後には歯ぎしりでお別れの挨拶が恒例)

魔子の番組の効果もあってか宝石、ガムやオカキの売上は倍増し、宝石会社、お菓子製造各社は棚から牡丹餅、魔子様々の経済効果を実感したようだ。http://www.youtube.com/watch?v=mBGFxqvUYTI&sns=em

しかし、成功者をバッシングしたがるのがマスコミと言うもの。

魔子はあるスキャンダルをすっぱ抜かれてしまった。 そのスキャンダルとは実は魔子が歯科通院をし、虫歯の治療をしては、虫歯のファンやお年寄りのファンを裏切っているのではないか?という噂であった。

信じたくない…しかし残金ながら魔子は歯科通院している写真まで撮られ、パパラッチ専門紙

“週刊・お忍びパチクリッチ”

の巻頭を飾ってしまい、本人も待ち構えていた取材班に虫歯の治療をしていた事を認めるコメントを残したのである。http://www.youtube.com/watch?v=SANCFoCXlDA&sns=em

記事のタイトルも

☆☆☆☆「魔子!歯科医から歯のブラッシング!マスコミらからは初のバッシング!」☆☆☆☆と書かれてしまい、芸能活動停止へ追い込まれたのである。 潔い魔子の対応に、裏切られたであろう虫歯のファンやお年寄りのファンは、逆に同情的な意見を持っているようだ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ファンの声:「そうだよなぁ。アイドルはいつも笑って無くてはいけないし、虫歯だったら当然、治療をするしなぁ〜。そういう虫歯を治さないイメージを売りにしていただけだろうしなぁ…

あの芸能人があのshampooのCMをしているからCMと同じshampooを使っているものなのであろうか?なんて疑問も持ちながらもイメージに掻き立てられてshampooを購入。そんな意欲をもたらせてしまう心理的なものが関わってくるしな!

それと同じように俺たちはのせられた事に快感を覚えていたし…

魔子ー!俺たちは怒るどころか虚像の何たるかを知ってる上でのファンだったんだ! 気にしなくていいぞー!いつまでもついて行くぞ!ヒュイーッ!」http://www.youtube.com/watch?v=xu-PDF-lIRg&sns=em とファンの声は暖かかった。 しかし、魔子はファンに甘えずケジメをつけようと引退を決意。

約2年間の活動に終止符を打つべく、多くのアーティストが必ずこのステージに立ちたいという

☆☆☆☆碑文谷ドーム(500人収容、池の真ん中に構え、カヌーにて入場)☆☆☆ にてサヨナラ引退ライブが開かれた。

魔子はマイクを置かず、虫歯をステージに置いて引退するのでは?というファンの予想通り、虫歯の八重歯一本を抜いては壇上に置いてみせた。

スポットライトは虫歯を照らし、その瞬間ファンの目からは大粒の涙が流れては感動の一幕となった。

「私、明日から普通に歯医者さんに通う女の子になります」と最後に魔子が放った台詞は2009年の流行語大賞を獲り損ねたが、引退を惜しまれるほど愛された最後となった。http://www.youtube.com/watch?v=QnxFS5PG-2k&sns=em

余談ではあるが、引退ライブ開演前、碑文谷ドーム内では(魔子が最後にマイク代わりに虫歯を壇上に置くのを想定し)、450個限定で双眼鏡が販売され、即完売となった。

収容人数は500人。残り50人はどうしたのか?

そう、魔子のファンは助け合いの精神がもっとう。双眼鏡を購入できなかったファンは「ほれ、虫歯はあそこだ!双眼鏡貸してやるよ」と状況判断ができる双眼鏡購入のファンに拝借。

500人全員が魔子の置いた虫歯の八重歯を確認できたのであった。

更に予告なしにラストシングル 売れっ子プロデューサー“☆悪・友☆作詞作曲「噛みたかった! C/W 歯痛かった!」が会場限定500枚で販売され即完売。

お忍び完売となった。

更にこのラストライブにてファンは飛んだり跳ねたりのハッスルモード。

体を後ろに仰け反って激しく応援を繰り返すファンはヘルニアを誘発し、接骨院が一部繁盛するなどの相乗効果も見られた。

更にハプニングと言えば、碑文谷ドーム設立30年目にして初の500人満員御礼止め。 老朽化も激しく、魔子の激しいライブ、ファンの激しい応援ぶりに終演後、ドームが池に沈むアクシデントがおきた。

ファンや魔子もトランス状態だった為、魔子も知らされていない主催者側からの大きなサプライズかと思われたが実際は大きな事故。

しかしながら、このハプニングでさえも滅多にない事とファンや魔子は喜びと受け止め、池に沈んだドームから脱出後、魔子とファン全員で池を泳いでのドンチャン騒ぎにて引退ライブは終結。 http://www.youtube.com/watch?v=1xfGvhpNL-4&sns=em そしてこの引退ライブを見届けたファンの中にも、泰雄が居たことは言うまでもないであろう。

言っているが。

さぁ、泰雄にとっての青春のアイドル“石野魔子”の説明はここまで。

母・泰子が泰雄が大事にしている魔子のポスターを 裏にし、タウリンの存在意義をわかってほしい、それが見えてきてた時から逞ししく育ってほしいと文章にまとめようと、ペンを走らせた2時24分の深夜だった。 http://www.youtube.com/watch?v=aFjk0GrioTE&sns=em

弟3回に続く
高橋