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ガイドヘルプの1日

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ガイドヘルプの1日ということで、今回は「はちくりうす」で行なっているガイドヘルプをご紹介するため、ガイドヘルプの現場に密着してガイドヘルプのリアルを皆さんにお届けしたいと思います。

ガイドヘルプの存在を知らない方、ガイドヘルプに興味は持っているけど一歩踏み出せずにいる方などにこの記事がご参考になれば幸いです。

今回ははちくりうすの職員であるマルクスさんと利用者さんのMさんの外出に密着しました。

ガイドヘルプの現場を見ることは少ないと思いますので、ぜひ最後までご覧ください!

ガイドヘルプの1日

12月某日午後4時ごろ、ヘルパーのマルクスさん(右側)と利用者のMさん(左側)が柿のたねを出発しました!

みなさんも、お二人と一緒にガイドヘルプの1日にいざ出発!!

 

この日は目黒川のほとりにある田道ふれあい館に古着をリサイクルに出しに行くお仕事をしてから、スーパーで食料品の買い物をして、利用者のMさんの家に帰ります。 Mさん(左)はリサイクルに出す古着をたくさん持っていて重そうでしすが、頑張っています!!

 

 

 

〜二人は東急バスの鷹番停留所へ向かいます〜

ヘルパーの方は、道路を歩くとき車道側を歩くようにし、利用者さんが事故に遭わないように気をつけます。

道を歩くときは、常に利用者の方が安全か確かめながら歩きます。

狭い道を通るときは、車や自転車などに十分気をつけます。密着時も、トラックが前からきて、危ない場面がありました。

(道路を歩くマルクスさんとMさん)

 

鷹番停留所に到着です。バス停には余裕を持って、いつも5分前には到着するようにします。

さぁ、マルクスさんが何か手帳のようなものを見ていますね。これは一体なんでしょうか?

 

※知的障害者の方のヘルパーとして業務につく時は、「愛の手帳」を常に携帯します。「愛の手帳」とは、知的障害の方に交付される手帳のことです。愛の手帳を見せると、公共交通機関や美術館などで割引が受けられます。上の画像でも、マルクスさんがバスに乗る前にMさんの「愛の手帳」を確認しています。

 

バスに乗車します!

 

乗車する際、ヘルパーは愛の手帳をバスの運転手に提示します。

 

 

バスに乗車する際、ヘルパーは必ずバスの運転手に愛の手帳を提示します。できる限り優先席を利用してもらいましょう。  車椅子の利用者さんの場合は、「スロープお願いします。」と運転手にいうと、バスのスロープを出してくれます。

 

 

目黒駅バス停で降りて、田道ふれあい館に向かいます。

目黒川のほとりを夕方の綺麗な時間に歩きました。

歩きながら、Mさんと食べたチョコについてお話ししました。 Mさんはチョコが大好きで、美味しそうに食べてましたよ!

景色がとても綺麗でMさんもご機嫌でした!!

 

 

 

 

 

田道ふれあい館に到着しました!!

Mさん、持っていった古着をリサイクルに出します!

たくさんの古着でとても重かったです。 お仕事完了です!

職員の方もありがとうと声をかけてくれました。

 

 

 

 

〜再びバスに乗って、スーパーで買い物をします〜

バスに乗る際は、愛の手帳の提示を忘れずに!

この日は本当に景色が綺麗で、歩いていてとても気持ちが良かったです!

Mさんも川の景色を眺めていますね!

 

スーパーに着きました!

 

 Mさんはいい意味でも悪い意味でも買い物が大好きです。買い物が好きでなんでも買いたいと思ってしまいます。ヘルパーは利用者と買い物をするときは、気をつけなければいけません。

ヘルパーは利用者さんのお金の管理もしています。利用者さんが買い過ぎてしまっては、お金が足りなくなってしまいます。必要なものだけを買うように、何を買うのかを利用者さんと相談してから買い物をすることが大切です。

下の写真↓は、実際にMさんを担当するヘルパーが使ったお金を管理するために日々書いているノートです。買い物で使ったお金を毎日確認して、記入しています。ヘルパーにとって、利用者さんのお金の管理も重要な仕事です。

 

 

Mさん、相当のどが渇いていたようで、スーパーで買った飲み物をその場で一気に飲んでしまいました!

 

〜Mさんの家に着きました!〜

ガイドヘルプは利用者の外出のみにヘルパーとして支援するものですので、ガイドヘルプの業務としてはここまでです。

ここからはこれからは居宅介護になります。

帰ったら夕食の準備に取り掛かります。夕食のメニューは利用者さんの要望に沿って決めることが多いです。この日は、利用者さんからナスの炒め物という要望があったので、それを作ります!

ヘルパーにはいろんな仕事があります。料理もその一環です。利用者さんが食べたいと言ったものを、利用者さんにも手伝ってもらいながら作ります。

ここで大事なのは、いくら利用者さんが何かして欲しいとヘルパーに要請したとしても、その全てに頷いてなんでもしてあげるというは良くないということです。
ヘルパーは利用者さんの召使いではありません。利用者さんがしたいことを援助するのが仕事です。なので、利用者さんができることは、利用者さん自身にしてもらうことが重要です。
Mさんができることは、Mさんにしてもらいます。ヘルパーが利用者さんに対してなんでもやってあげるのではなく、利用者とヘルパーが対等な立場で接することが関係を築く上で大切です。

 

 

Mさん、お米洗って御釜に入れます。

少し量が多かったようで、マルクスさんが後から微調整をしていました。

たとえ間違っていたとしても、利用者さんにできることは、できる限り利用者さんにやってもらう。

そして、間違っていたら一緒に直す。

それが、利用者さんができることを増やすことに繋がります。

 

 

 

 

 

 

利用者さんとマルクスさんで協力して、美味しそうな料理ができました!

利用者さんの要望通り、協力してナスの炒め物もできました!

できるだけ、利用者さんの健康に配慮した献立にすることも大切です!

みんなで美味しくいただきました

 

密着は以上になります。

〜お二人に密着して気づいたこと〜

今回、私は初めてガイドヘルプに密着してそのリアルな現場を見ました。

そこで特に印象的だった3点を紹介させてください。

1つ目は、周りの反応です。利用者さんと一緒にバスなどに乗ってると、どうしても周りからの目線は気になりました。障害者の方への理解が足りないという問題もあります。バス内で利用者さんが声を荒げてしまった際は、自分も焦ってしまいました。ヘルパーは利用者さんのことをしっかりと理解して、どんな状況でも対応できるように準備しておく心構えが必要です。

2つ目は、ヘルパーの利用者さんを想う心です。今回、密着したマルクスさんの言動から、利用者であるMさんへの思いを深く感じる場面がありました。ナスの炒め物を作っているとき、マルクスさんは「Mさんに美味しいものを食べて欲しい。」と呟きました。このような利用者さんへの深い思いが、ヘルパーとして支援を行う上で大切であると感じました。

3つ目は、ヘルパーと利用者との関係性です。私は、密着するまでヘルパーは利用者に対してなんでもしてあげるのが障害者への支援だと思っていました。しかし、違います。ヘルパーと利用者とは対等な関係です。障害者への支援というのは、利用者さんができることは利用者さんにやってもらう。そうして、利用者さんが自分でできることを増やしてもらうということであると感じました。ヘルパーが召使いのようになんでもやってあげるのではなく、できないことを一緒に成し遂げて行くのです。

密着の最後に、マルクスさんと利用者さんと自分で写真を撮りました!

今回、密着させていただいたお二人に感謝いたします。ありがとうございました。

 

ガイドヘルプの一日、いかがでしたでしょうか。

少しでもガイドヘルプに興味をもっていただけたら幸いです。

あなたの力を必要としている方がたくさんいます。

ぜひ、「はちくりうす 」へのご連絡、お待ちしております。

お問い合せはこちらから TEL 03-3793-3012 受付時間 9:00~18:00(土・日・祝日除く)

 

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