今日で東日本大震災より丸三年が経つ。
震災当時の事をまた鮮明に思い出した。事務所にいた私は地震の揺れの大きさと長さに恐怖でパニックになり、慌てて扉を開けた。
二回目の大きな揺れの際は学校お迎えで外に出ていて、地面が波打ち、電信柱が揺れ、家の中から道路へ恐怖に身をかがめながら住人が出てくるのを目撃した。支援中はずっと利用者さんに私が支えられ心強かった。
事務所に戻るとテレビでは各地で津波などの被害の惨劇。
脱力感と無力感を味わった。
あれから三年が経つのか。
今年は石巻に行けなかったけど、心は節目の度にあの日和が丘公園の高台にある。
ボランティアを通じて知り合いになったスコップ三味線の瀬戸さんは昨日東京で演奏をし、今日は札幌にて公演。
震災の語り部としても日本各地を飛び回っている。本当にしんどい毎日だと思うが懸命に震災の事を伝え続け、被災地の人を励まし続けている。健康でいてくれる事を心から祈る。
私自身もやはり震災の事を忘れる事はない。何気ない日常生活の中にも震災の影を目にする。出会った人や、震災後の各地の生の風景、ボランティアさせてもらった家々。
今頃あの人たちはどこで何をしているのだろう。元気でいてくれたらと切に願う。
そして、引き続き何か自分にも出来る事を見つけ、小さな事でも良いのでやっていきたい。

そういえば、四月から三陸鉄道が全線運行を再開するらしい。
何度か車で三陸道を通って石巻に行っていた頃の景色を思い出す。荒れた風景に寂しさを感じた当時。並行して並んでいるであろう線路がその頃はめちゃくちゃに破壊されていたり、寸断されていたりした。
そんな線路が三年かけて全線開通。すごい!
ほんとにすごい!!!
次、石巻を訪れる時は、三陸鉄道で行くのもイイと思った。
また、あの丘から石巻の街を眺めたい。
最後に、東日本大震災にて亡くなられた多くの方とそのご家族、親族の方に心からご冥福をお祈りするとともに、まだ行方不明の方々が三千人ほどいらっしゃるそうだ。何とも心が苦しい。早く大切な人の元へ戻れる事を強く切望する。

中村